女性スタッフによる女性のためのお葬式 女性葬
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スタッフ日記
最期の桜(新聞の記事より) 2006-04-25

心に残る記事がありましたので、ご紹介いたします。

 
 桜の季節になると、思い出すことがある。
 
 9年前の今頃、私は週末の仕事を終えると、
 妹が入院している病院に通う生活を送っていた。
 3歳年下の妹は末期のがんだった。死の不安に
 押しつぶされそうになっていた妹は、たとえ1分でも
 1人きりになることを嫌がった。
 
 病院までは車で2時間の道のり。
 運転しながら満開の桜を何度も目にした。
 車いすに乗せて桜を見に連れて行きたかったが、
 すでに酸素マスクが話せない状態だった。

 あの日、病室に入ると、バケツに入った大きな
 桜の枝が目に入った。
 「どうしたの。桜は折ってはいけないのよ。」と
 いうと、枕元に座っていた妹の恋人、
 米国人のクリスがあわてて言った。
 「コレ、仙台駅デ買ッテキマシタ。トッテキタノデハ
 アリマセン。」
 大阪に住んでいたクリスは、夜行バスと電車を
 乗り継いで福島まできていたのだ。
 桜を見て、最初に「きれい」という言葉が
 出てこなかった自分が悲しかった。

 クリスはナイロン袋に入った桜の花びらも
 見せてくれた。
 「大阪ノ桜ハ散ッテシマッタノデ、セメテ
 花ビラダケデモ、ト思ッテ、拾ッテキタノデス」
 優しさに涙がこぼれそうになると、妹が言った。
 「大阪駅の公衆トイレの前に散っていた桜なんだって」
 泣き笑いで眺めた最期の桜だった。



「葬(おく)る」かたちはさまざまでも、
「想い」を大切に、偲ぶ時間をたくさん持ちたいものです。 
 


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